【野球】左投げ転向は不可能なのか実在選手を元に考えてみた
前日、メジャーリーグ・レンジャースで活躍しているダルビッシュ投手が右ひじの靱帯部分断裂という重大な負傷をしていることが明らかとなりました。断裂の程度がどれほどのものかははっきりとわかっていないものの、現時点では「少なくとも6週間のノーズローと4カ月のリハビリが必要ではないか」と球団が公式に表明しており、トミージョン手術に踏み切る可能性も浮上してきました。
明後日、セカンドオピニオンが出るようであり、まだトミージョン手術に踏み切るかどうかはわかりませんが、踏み切らないとしても長期離脱は必須というのが悲しいところです。
それはさておき、ダルビッシュ投手は前から「右で投げられなくなったら左で投げようか」という趣旨の発言をしており、実際に左で130キロボールを投げられると言う証言があり、今日の練習でも左投げを試すシーンがありました。
一般論としては、漫画じゃないんだから簡単に利き腕を変えられるわけがないと言う話なのですが、ダルビッシュ選手クラスの器用さと体格の良さを考えると、ファンとしては無責任にも「左投げ転向の可能性がワンチャンあるのではないか」と考えてしまうものです。
そこで、今回は実在する(した)両投げ選手、利き腕変更選手のことを考えてつつ、本当に利き腕の変更が不可能なのか考えてみることとしました。
○両投げ選手について
・メジャー・NPB
19世紀のメジャーリーグでは両手から投球した投手が3人いるようですが、あまりに昔すぎて参考にならないでしょう。
登録上は元南海の近田豊年投手が両投げでしたが、公式戦では左投げのみですし、メジャーリーグにはグレッグ・ハリス投手が両投げの記録がありますが、左投げについては消化試合で二人の打者に投げただけなので、実質的に言うと、近年のメジャー・NPBに両投げ投手は存在しません。※1
野手でいうと、登録上は元ヤクルトのラミレスジュニアが両投げでしたが、そもそも戦力として期待されてすらいないのでスルーしてよいでしょう。
・マイナーリーグ
7年前に両投げ対両打ち対決で話題となったパット・ベンディット投手は上で上げた選手たちとは違って、本格的に両投げ投手としてマイナーリーグの試合に登板しています。
WBCイタリア代表でもあり、2Aや3Aでもそこそこ投げていますが、3Aの成績がそれほど良くなく、今年で30歳にもなるということで、メジャーでの登板が見られるかは疑問ですが、彼を見た感じだと両投げというのは決して夢物語でもないようです。
○利き腕変更選手について
・野手
現ソフトバンクの松中選手がアマチュア時代、左腕を故障していたときに一時的に右投げにしたことがあります。
現在だと、現ヤクルトの佐藤貴規選手がスローイング修正のために、左投げ転向を検討しているようです。
・投手
元近鉄の佐藤和宏投手が、小学生高学年ごろから左投げに挑戦し始め、中学1年生ごろに左投げに転向しています。
一軍登板が1試合なので知名度は低いですが、一応、利き腕を変更してプロの一軍試合に登板した投手が実はいるのです。
とはいえ、佐藤投手はかなり早い段階での転向なので、元々右利きだったのに親の指導で左投げに転向した選手とかと同視した方がよいかもしれません。
あと、元レンジャースでWBC第1回大会の胴上げ投手でもある大塚投手が、一時期左投げに挑戦しましたが、リハビリの結果右である程度投げられるほどに回復したことを理由に転向は断念しています。
一応、利き腕ではなくてもある程度のボールを投げられると言う選手は今までにも存在しましたが、一軍登板を果たしたのはグレッグ・ハリス投手とは佐藤和宏投手しかいません。しかも、前者は1/3イニングしか投げていませんし、後者は中学1年生の段階での転向なので、あまり参考にならないですね。
メジャー登板はないながらもパット・ベンディット投手がかなり良い線をいっているので、練習次第では両投げもいけなくはなさそうですが、ベンディット投手も幼少期から両投げ練習を行っており、、元々右利きだったのに親の指導で左投げに転向した選手などと同視した方が良い気がします。
先例だけを考えると、プロ入りまで本格的に利き腕でない腕での投球練習をしてこなかった投手が、一軍のマウンドで利き腕でない腕で投げることは極めて困難、ほぼ不可能と言えそうです。
しかし、個人的な感想を言うと、ダルビッシュ選手ぐらい体格のよい選手であれば、150キロ中盤~160キロの速球とスライダーを大まかなコントロールで投げることで何とか一軍レベルまで上げることは可能なのではないかと思えてしまってならないです。
※1:登録上は右投げであり、実際に左投げの登板はなかったものの、元巨人の吉成昭三投手、元ヤクルトの野崎進投手も両投げが可能だったようです。
明後日、セカンドオピニオンが出るようであり、まだトミージョン手術に踏み切るかどうかはわかりませんが、踏み切らないとしても長期離脱は必須というのが悲しいところです。
それはさておき、ダルビッシュ投手は前から「右で投げられなくなったら左で投げようか」という趣旨の発言をしており、実際に左で130キロボールを投げられると言う証言があり、今日の練習でも左投げを試すシーンがありました。
一般論としては、漫画じゃないんだから簡単に利き腕を変えられるわけがないと言う話なのですが、ダルビッシュ選手クラスの器用さと体格の良さを考えると、ファンとしては無責任にも「左投げ転向の可能性がワンチャンあるのではないか」と考えてしまうものです。
そこで、今回は実在する(した)両投げ選手、利き腕変更選手のことを考えてつつ、本当に利き腕の変更が不可能なのか考えてみることとしました。
○両投げ選手について
・メジャー・NPB
19世紀のメジャーリーグでは両手から投球した投手が3人いるようですが、あまりに昔すぎて参考にならないでしょう。
登録上は元南海の近田豊年投手が両投げでしたが、公式戦では左投げのみですし、メジャーリーグにはグレッグ・ハリス投手が両投げの記録がありますが、左投げについては消化試合で二人の打者に投げただけなので、実質的に言うと、近年のメジャー・NPBに両投げ投手は存在しません。※1
野手でいうと、登録上は元ヤクルトのラミレスジュニアが両投げでしたが、そもそも戦力として期待されてすらいないのでスルーしてよいでしょう。
・マイナーリーグ
7年前に両投げ対両打ち対決で話題となったパット・ベンディット投手は上で上げた選手たちとは違って、本格的に両投げ投手としてマイナーリーグの試合に登板しています。
WBCイタリア代表でもあり、2Aや3Aでもそこそこ投げていますが、3Aの成績がそれほど良くなく、今年で30歳にもなるということで、メジャーでの登板が見られるかは疑問ですが、彼を見た感じだと両投げというのは決して夢物語でもないようです。
○利き腕変更選手について
・野手
現ソフトバンクの松中選手がアマチュア時代、左腕を故障していたときに一時的に右投げにしたことがあります。
現在だと、現ヤクルトの佐藤貴規選手がスローイング修正のために、左投げ転向を検討しているようです。
・投手
元近鉄の佐藤和宏投手が、小学生高学年ごろから左投げに挑戦し始め、中学1年生ごろに左投げに転向しています。
一軍登板が1試合なので知名度は低いですが、一応、利き腕を変更してプロの一軍試合に登板した投手が実はいるのです。
とはいえ、佐藤投手はかなり早い段階での転向なので、元々右利きだったのに親の指導で左投げに転向した選手とかと同視した方がよいかもしれません。
あと、元レンジャースでWBC第1回大会の胴上げ投手でもある大塚投手が、一時期左投げに挑戦しましたが、リハビリの結果右である程度投げられるほどに回復したことを理由に転向は断念しています。
一応、利き腕ではなくてもある程度のボールを投げられると言う選手は今までにも存在しましたが、一軍登板を果たしたのはグレッグ・ハリス投手とは佐藤和宏投手しかいません。しかも、前者は1/3イニングしか投げていませんし、後者は中学1年生の段階での転向なので、あまり参考にならないですね。
メジャー登板はないながらもパット・ベンディット投手がかなり良い線をいっているので、練習次第では両投げもいけなくはなさそうですが、ベンディット投手も幼少期から両投げ練習を行っており、、元々右利きだったのに親の指導で左投げに転向した選手などと同視した方が良い気がします。
先例だけを考えると、プロ入りまで本格的に利き腕でない腕での投球練習をしてこなかった投手が、一軍のマウンドで利き腕でない腕で投げることは極めて困難、ほぼ不可能と言えそうです。
しかし、個人的な感想を言うと、ダルビッシュ選手ぐらい体格のよい選手であれば、150キロ中盤~160キロの速球とスライダーを大まかなコントロールで投げることで何とか一軍レベルまで上げることは可能なのではないかと思えてしまってならないです。
※1:登録上は右投げであり、実際に左投げの登板はなかったものの、元巨人の吉成昭三投手、元ヤクルトの野崎進投手も両投げが可能だったようです。
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