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2014年度ベストナインの選出は妥当かについて

■2014年度ベストナインの選出は妥当かについて
 本日11月20日、プロ野球のセ・パ両リーグは、2014年度のベストナインを発表しました。※1
 両リーグ通じての最多得票はセ・リーグ遊撃手部門、阪神・鳥谷敬選手。初受賞は12人と新しい顔ぶれが多く、巨人・阿部慎之助選手はなんと8年連続の受賞となりました。
 さすがにベストナインを受賞するだけあって今季活躍した選手ばかりが名を連ねていますが、そうは言っても他にも活躍した選手は少なからずいますし、本当にこの選出でよかったのかいくつかの打撃指標を元に検討してみます。
※投手は特に異論がないと思われるため、スルーの方向で(投球回数・奪三振数はメッセンジャーが圧倒的ですが、防御率と勝ち負けの数を見ると菅野受賞で文句なしですし…)


1.そもそもベストナインとは何なのか?
(1)総合力の秀でた最高の9人なのか、守備を除く能力の秀でた最高の9人なのか
 まずは、そもそもベストナインがどのような賞なのか確認したいと思います。というのも、ベストナインという文言をそのまま受け止めると、「(打撃走塁守備等)総合的に見て優れた能力をもつ9人の選手」を選出することになりそうですが、ゴールデングラブ賞が別に設けられたことからすると、「打撃走塁又は打撃の優れた能力をもつ9人の選手」を選出することになりそうだからです。
 はたしてどちらと解釈するのが適切なのか、はたまた新説があるのか、どう考えるべきなのでしょうか。※2

(2)ベストナインの歴史から考える
 ベストナインとは何かというのがまず問題となってきますが、NPBのサイトを見ても、ベストナインのはっきりした定義はどうもなさそうです…
 とりあえず、グーグルで調べた結果から、それっぽい定義付けをするとなると、「9つのポジションごとに記者投票で選出される9人の優秀選手(DH制を導入しているパ・リーグはDHを含めた10人)」のことを指すものと思われます。これだけだと、上記のうちいずれの9人を選出するべきかわからない…※3※4
 そこで、歴史・伝統的にどのようにしてベストナインが選出されてきたか振り返ってみると、NPBではゴールデングラブ賞創設前こそ総合的に優れた9人の選手を選んでいたようですが、1972年にゴールデングラブ賞が創設されたこともあり、伝統的に打撃成績を重視してベストナイン投票が行われていると言えそうです。
 守備はゴールデングラブ賞で評価されるのだから、他の面の評価をベストナインで行うという考えが強いものと思われます。
 過去の受賞を振り返ってみても、打撃成績が優れているかが重要な基準となっていることは間違いないと思われます。走塁能力や守備能力がどの程度影響を与えているかは判断しがたい。あと、歴代最多安打記録などの新記録を出したか、本塁打王などの打撃タイトルを取っているか、優勝・日本一に貢献したかということも事実上の選出基準になっていると言えそうです。

(3)結局何なのか
 ゴールデングラブ賞との差異化を図るため、打撃成績が重視されるという実情があることからすると、あくまでベストナインは主に打撃成績が優秀な9人ということになりそうです。
 「主に打撃成績が優秀」なので、打撃成績だけで評価されるというわけではなく、走塁成績や守備成績も評価されていないわけではないですし、打撃タイトル取得の有無、優勝・日本一の貢献等も評価基準になっているといえそうです。
 あくまで優秀な選手を選ぶのだから、チームの順位は関係なく、どれだけ勝利に貢献したかを重視するべきであり、例えば、+10勝をもたらした最下位チームの選手は、+5勝をもたらした日本一の選手よりも優れているとしてベストナインにより選出すべきとも考えられますが、とりあえず現行のベストナインの選出基準に則って、今年の選出が妥当だったか検討してみましょう。


2.検討開始
(1)今年の受賞者と投票数
 全員を書くのは面倒なので、外野手以外は1位と2位だけとします。外野手は3位まで受賞できる関係上、受賞まで惜しかった人が6位ぐらいまではいるだろうということで、6位まで挙げてみます。
・投手
1位:菅野 智之 (巨) 173、金子 千尋 (オ) 232
2位:R.メッセンジャー (神) 65、則本 昂大 (楽) 4
・捕手
1位:阿部 慎之助 (巨) 219、伊藤 光 (オ) 197
2位:中村 悠平 (ヤ) 25、細川 亨 (ソ) 21
・一塁手
1位:M.ゴメス (神) 217、E.メヒア (西) 143
2位:B.エルドレッド (広) 27、李 大浩 (ソ) 48
・二塁手
1位:山田 哲人 (ヤ) 162、藤田 一也 (楽) 106
2位:菊池 涼介 (広) 97、浅村 栄斗 (西) 55
・三塁手
1位:H.ルナ (中) 125、銀次 (楽) 117
2位:川端 慎吾 (ヤ) 89、松田 宣浩 (ソ) 89
・遊撃手
1位:鳥谷 敬 (神) 241、今宮 健太 (ソ) 106
2位:坂本 勇人 (巨) 19、鈴木 大地 (ロ) 86
・外野手
1位:M.マートン (神) 236、糸井 嘉男 (オ) 235
2位:丸 佳浩 (広) 192、柳田 悠岐 (ソ) 199
3位:雄平 (ヤ) 143、中田 翔 (日) 123
4位:大島 洋平 (中) 83、内川 聖一 (ソ) 58
5位:B.エルドレッド (広) 55、中村 晃 (ソ) 52
6位:長野 久義 (巨) 37、陽 岱鋼 (日) 47
・DH
1位:中村 剛也 (西) 81
2位:W.ペーニャ (オ) 69

(2)妥当性が怪しそうなケース
 全部を検討するのは面倒なので、特に1位と2位票数が接近していて、選手の妥当性が怪しそうなものをピックアップしてみます。
・セリーグ二塁手
山田 .324 29 89 XR:122.88、XR27:7.81、XRWIN:4.60
菊池 .325 11 58 XR:88.54、XR27:5.22、XRWIN:1.44
 打率、本塁打、打点を見ただけでも大きな差がありますが、得点創出能力との関連性が特に高い指標を言われているXRを見ても大きな差があり、打撃成績では完全に山田が上です。
 山田が15盗塁5盗塁死、菊池が23盗塁10盗塁なので大差なし、守備面はデータが少ないのではっきりしたことは言えませんが、菊池の補殺数の方が90ほど多く守備の点では菊池の方が上と思われる。
 山田が最多安打、菊池が歴代最多補殺記録(535)。チームの順位は6位と3位。
 菊池は守備で歴代最多記録を出しており、打撃成績も申し分ないため、通常であればベストナインを受賞できる水準にあるものの、山田は打撃面で大きな差をつけているため、山田受賞で全く問題ないと思われる。むしろ、山田の圧倒的な打撃成績からすれば、菊池がここまで投票数を得たのがびっくりなレベル。

・パリーグ二塁手
藤田 .269 2 36 XR:44.64 XR27:2.75 XRWIN:-2.12
浅村 .273 14 55 XR:65.06 XR27:5.15 XRWIN:0.97
 セイバー指標を見るまでもないのですが、打撃だけ見ると、どう考えても浅村に分があります。
 両者ともに盗塁は少なく大差なし、となると守備面が気になるところですが、そもそも浅村は82試合しかセカンドで先発出場していません。それに対して藤田は135試合でセカンド先発出場。50試合以上もセカンド出場試合数が多いのです。そして、藤田は圧倒的大差でゴールデングラブ賞を受賞しています。
 守備指標のデータがないので守備能力の厳密な比較が難しいですが、これだけの出場試合数の違いがあることからすると、打撃面で大きな差があるとはいえ、藤田が今季パリーグ最高のセカンドであったと評価されても仕方がないかもしれません。
 
・セリーグ三塁手
ルナ .317 17 73 XR:85.67 XR27:6.88 XRWIN:2.63
川端 .305 10 69 XR:82.47 XR:5.23 XRWIN:1.02
 ルナの方が出場試合数が15試合少ないためXRでは僅差となっているが、打撃面はルナに分があり。
 盗塁はルナが8で川端が2で多少ルナが上。守備は川端の方が評価が高い(ゴールデングラブ投票数では川端が30、ルナが5)。
 総合してみると、打撃はルナが上といっても、XRでは僅差なので、大差はないといえそうだが、ホームランの数分でルナに軍配が上がった形となったといえるかもしれない。

・パリーグ三塁手
銀次 .327 4 70 XR:68.33 XR27:5.62 XRWIN:1.22
松田 .301 18 56 XR:62.43 XR27:5.66 XRWIN:1.61
 ホームランこそ松田の方がかなり多いものの、打撃成績はあまり差がない。
 盗塁面を見ると、松田が12盗塁6盗塁死、銀次が1盗塁ということなのであまり差がないが、足の速さからすると、走塁面では松田の方が貢献が大きかったと思われる。守備面はゴールデングラブ賞を取っているし、松田に分があると思われる。
 松田は、チームが日本一になっており、日本シリーズで決勝打も打っているため、打撃成績にあまり差がなく、走塁守備面は松田が上となると、松田こそベストナインにふさわしいように思われる。
 松田は骨折の影響もあり試合数が銀次の117よりさらに少ない101で規定打席数を下回ってしまったこと、銀次は4厘差でパリーグ打率2位とかなりのハイアベレージだったことがベストナインを逃した理由であると強く考えられる。

・パリーグ遊撃手
今宮 .240 3 42 XR:52.30 XR27:2.82 XRWIN:-2.29
鈴木 .287 3 43 XR:75.09 XR27:4.97 XRWIN:0.74
 打撃面を見ると、鈴木大地に分があるのは明らか。今宮の打撃成績はあまりによろしくなく、打撃面ではチームの負けに貢献してしまっている状態である。
 盗塁数は今宮10、鈴木大地7であるが、盗塁死がそれぞれ5と1なので、鈴木大地に分がある。守備面は今宮の方が評価が高く、ゴールデングラブ賞も受賞しているが、鈴木大地も守備は良い方であり、どれだけの差があるかはUZRなどの数値をしっかり比較しないとわからないが、打撃面の差を埋めるほどの差があるのかは怪しいところである。
 今宮は犠打を62決めており、チームが日本一になっているものの、これまた打撃面での大きな差を埋めるほどのものかは怪しいところである。
 守備の差がどれだけあるかがはっきりしないものの、今宮のXRWINが-2.29と、打撃でチームの足を引っ張っている状態であり、鈴木大地とはXRで23、XR27で2.15と打撃面で大きな差があることからすると、いくら守備が良く日本一に貢献したからと言っても、今宮のベストナイン受賞はかなり疑問である。
 パリーグ二塁手は出場試合数の違いと守備力の違いでまだ藤田受賞も納得できるが、鈴木大地は全試合出場で守備も上手いので、鈴木大地がより受賞にふさわしいのではないかと思われる。


3.結論
 パリーグ二塁手は、打撃面の差を見ると浅村でも良さそうだが、セカンドでの試合出場数に極めて大きな差があり、藤田の守備が非常に高く評価されていることからすると、藤田でも問題はないと思われる。
 セリーグ三塁手、パリーグ三塁手は割とどちらでもよかったが、1位の方が2位よりも、XRがやや高かったことからすると、ベストナイン受賞は妥当であったといえる。
 パリーグ遊撃手は、日本一補正、守備補正を考えても、鈴木大地が今宮よりも、よりベストナイン受賞にふさわしかったのではないかと思われる。
 まとめると、パリーグ二塁手、セリーグ三塁手、パリーグ三塁手のベストナインはやや疑問もあるが、妥当性は十分にある。しかし、パリーグ遊撃手の選手の妥当性はかなり疑問である。

※1: 2014年度 表彰選手 投票結果(ベストナイン)-NPB-
※2:より突っ込んで言うと、最高の能力があることと、最高の結果を出したことはイコールではないので、どちらを基準としてベストナインを選出すべきかという問題も出てきそうです(結果云々は無視して、最高の能力を持つ者こそがベストだとも言えなくはないため)。
 しかし、出場試合数要件がありますし、能力がいくら高くてもほとんど試合に出ておらずあまり活躍していない選手は選出できないことからすると、最高の結果を出した方が基準となるのは間違いないでしょう。
※3:ベストナインとは - はてなキーワード - はてなダイアリー
※4:ベストナインとは - コトバンク
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Author:FAMITUNE
レトロゲームについてはやりこみプレイヤー、最近のゲームについてはヌルゲーマーの二刀流。
ゲーム(ドラクエ、パワプロ、音ゲー全般)や野球など趣味のことについて好き勝手語るためにブログを新設しました。
ここでは特殊攻略ではなく、普通攻略を書きます。

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